阪神・才木 5回1失点粘って7勝目「反省するところが多い」毎回、得点圏に走者も最少失点、対広島戦6連勝
「広島1-6阪神」(8日、マツダスタジアム)
額で光る大粒の汗が阪神・才木浩人投手の粘投っぷりを物語った。本来の姿からは程遠いながらもなんとかつかんだ7勝目。試合後は悔しさを押し殺すように反省の言葉を並べた。
「らしくないピッチングが続いているというのが正直なところ。真っすぐで勝負できていない」
初回1死で小園に12球粘られた末に左前打を浴び、1死一、二塁とするも後続を打ち取って無失点。自慢の直球はことごとくバットに当てられ、リズムに乗れない苦しい投球が続いた。四回は先頭に四球を与えて2死満塁を招き、中村奨に押し出し四球を献上。この回だけで球数37球を要して3つの四球を許し「逃げているなと感じる投球もある」と力で押すスタイルは鳴りを潜めた。
それでも、5回6安打1失点と最低限の役割を果たして広島戦は自身6連勝、マツダスタジアムでは通算5戦無傷の3勝目。1963年以来62年ぶりとなる9戦連続2失点以下達成に貢献した。
3試合連続で7回まで投げきることができず、苦しい登板が続く。「2週連続同じ内容、反省するところが多い」。開幕から週頭の火曜日を担い投手陣の柱として稼働。負担がかかる立場で求められる水準も高くなる中、殻を破ろうと必死に腕を振り続けている。
「まだまだ暑いので自分がカバーできるようにしっかりやっていきたい」。虎投手陣の大黒柱が倒れるわけにはいかない。“らしさ”を取り戻してこの壁を乗り越える。
野球スコア速報
関連ニュース





