首位・阪神 セ最速40勝 森下の2戦連続決勝アーチで連勝 佐藤輝は両リーグ最速20号到達 伊藤将は2安打完封で2勝目
「ヤクルト0-6阪神」(29日、神宮球場)
阪神が連勝でセ・リーグ最速の40勝に到達した。交流戦での7連敗など苦しんだ6月だが、11勝11敗の5割で終了。2試合連続となる森下の先制アーチが決勝点になった。投げては先発の伊藤将が2安打完封で2勝目。投打がかみ合いカード勝ち越しを決めた。
試合は初回から動いた。2死走者なしで打席に立つと、初対戦となる右腕・アビラの2球目、内寄りのスライダーを捉えた。左中間に舞い上がった打球はスタンド最前列に着弾。ホームインするとパンッと手を打ち鳴らして、佐藤輝とジャンピングエルボータッチを交わした。
前日28日の同戦に続き、2試合連発となる先制13号ソロ。これで打点はリーグトップの51まで積み上げた。また、この日は5月25日・中日戦(バンテリン)以来となる右翼でのスタメン出場。佐藤輝が三塁、前川が左翼と守備位置をシャッフルした中で、初回から幸先よくリードを奪った。森下の2試合連発は6月7、8日のオリックス戦(甲子園)以来。
五回には先頭・大山の左前打から、31試合ぶりのスタメン出場となった前川が中前打でつなぎ、無死一、三塁。絶好機に坂本の打球は、あと一歩でオーバーオーバーフェンスの左中間フェンス直撃の適時二塁打。1点を追加した。
さらに1死二、三塁と場面が変わって、伊藤将司投手が3球目をスクイズ。素手でボールを拾い上げたアビラだったが、本塁へ悪送球となり2走者が生還した。続く1死一、三塁からは中野の犠飛でこの回4点目をマークした。
八回には佐藤輝がダメ押しのソロホームラン。今季20号は両リーグ最速となった。球団の日本選手としては掛布雅之以来、41年ぶりの快挙。甲子園のラッキーゾーン撤去後では初となった。開幕から着実にアーチを量産し、リーグ本塁打ランキングでトップを独走。交流戦でも本塁打王に輝くなど、自慢の長打力をいかんなく発揮してきた。
一方、先発の伊藤将は序盤から危なげない投球。初回こそ赤羽の右前打とオスナへの四球で2死一、二塁とした。続く増田の打席でカウント2-2として、5球目の投球前に一塁けん制。一塁走者・オスナが右手を伸ばして頭から帰塁すると、判定はセーフ。すかさず大山が手を挙げてアピールし、藤川監督がリクエストを要求した。
リプレー検証の結果、オスナの手がベースに着くよりも大山のタッチが早く、判定が覆ってアウトに。巧みなピックオフプレーでピンチ脱出した。以降、大量リードにも守られながら、スコアボードに0を刻んだ。
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