阪神・及川雅貴投手（２４）が１６日、仙台空港から帰阪前にセットアッパーの自覚をにじませた。現在９試合連続無失点。１７日からのロッテ、ソフトバンクとの甲子園６連戦に向けて、「ゼロで帰ってくるのが第一の仕事。そこは果たせていると思うので、どんな状況であろうとゼロで帰ってくる。継続して頑張ります」と頼もしい言葉を残した。

　疲労が見えるブルペン陣の中で抜群の安定感を誇る。チームトップの２９試合に登板し、３勝１敗、防御率０・６３。１６ホールドはリーグ５位だ。西武、楽天と続いた先週のビジター６連戦でも存在感を発揮した。１１日・西武戦は八回２死一、二塁のピンチを圧巻の火消し。１５日・楽天戦も２回無安打無失点と難なくイニングまたぎをこなした。

　「状態はある程度は維持できていると思うので継続して。これから暑くなってきますし、疲労も目立ってくると思う。自分で管理したり気にしたり、しっかりやっていけたらなと思います」。岩貞、湯浅が出場選手登録抹消となり、左腕への期待はますます大きくなる。暑さを吹き飛ばす快投で苦境のチームを救う。