阪神・森下 先制11号も笑顔なし 四回適時失策を反省「もう次はないように」 輝と並んだ46打点

 「西武4-1阪神」(12日、ベルーナドーム)

 2試合連続の先制打でも、チームを勝利に導けなかった。阪神は森下翔太外野手(24)が初回に先制の左越え11号ソロを放つも、3試合連続の逆転負けで今季2度目の同一カード3連敗を喫した。今季46打点として再びリーグトップの佐藤輝に並んだ森下だが、四回には失点につながる失策を記録。13日の楽天戦(楽天モバイル)こそ、連敗を止める一打を放つ。

 収穫も反省もあった。それでも試合後の森下の表情に曇りはなく、しっかりと前を見据えていた。直近2戦の悪い流れを断ち切ろうとゲーム開始直後から奮闘した。初回2死。菅井の4球目、146キロ直球を振り切った。

 「甘いボールにしっかり自分のスイングができたので。先制点が取れたのでよかった」

 弾丸ライナーは左翼ポール際に突き刺さる、自身交流戦3本目となる先制11号ソロに。前夜には六回2死三塁で先制の中前適時打をマークしており、2戦連続で先制点をもたらした。そして打点を46に伸ばし、佐藤輝と並んでリーグトップタイに。交流戦では10打点目で両リーグトップに躍り出た。

 しかし1点を追う四回裏に悪夢が訪れた。1死二塁で平沼の放った打球は左翼へ。森下の前に落ちた打球は大きくバウンドが変わって左方向にはねた。森下は体をひねってグラブを伸ばしたが、届かず後逸。二走・源田が生還し、平沼は三塁まで進塁。この回3点にリードを広げられる展開となってしまった。

 イレギュラーのバウンドに「ちょっと難しかった」と森下。続けて「もう次はないように。ベルーナでは(試合は)ないかもしれないけど、人工芝のグラウンドはあるので切り替えて頑張ります」と前を向いた。気持ちを切り替え、3点を追う八回1死一塁では9球粘って四球をもぎ取った。「ランナーをためるしかなかった。(佐藤)輝さんと大山さんにつなぎました」。好機を拡大し、なんとか逆転劇を呼び込もうとした。

 勝利にはつながらなかったが、試合後は淡々と話した。「個々がやるべきことは分かっていると思うので、あとはそれがつながるかつながらないかの差だと思う。やることは変わらずやっていきます」。13日からは仙台に移動して楽天との3連戦に臨む。「切り替えて明日の試合に挑むしかない。明日勝ってまたいい流れを持ってきたいと思います」。持ち味の勝負強さで森下がチームを引っ張っていくしかない。

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