阪神・森下 ワンチャン決めた!逆転V3ラン 輝と並んだ41打点「これからもチャンスで打ち続けたい」
「阪神8-2オリックス」(7日、甲子園球場)
右手人さし指を突き上げながらダイヤモンドをかけて、ホームを踏むと力強く両手を打ち鳴らした。劇的な9号逆転3ランに歓喜を爆発させた阪神・森下。「2点負けてるところからの逆転で自分の中でもうれしかったですし、昨日打ててないっていうのもあってのガッツポーズでした」。前夜4タコのうっぷんを一気に晴らして、抑えきれない興奮が熱量の高いパフォーマンスにつながった。
難攻不落だった宮城を粉砕したのは六回だ。代打・豊田と近本のお膳立てを受け、「ワンチャンスをものにする」と集中力を高めて1死一、二塁の打席へ。3球目のフォークにバットを振り抜くと、打球速度176キロの鋭いライナーが失速することなく、左翼スタンドへと突き刺さった。
「外野は越えたかなと思ったんで、いいところに飛んでくれて、結果的にホームランになったんで良かったです」。5試合ぶりの一発は値千金の決勝弾となって、今季最多の貯金13とする3連勝へと導いた。
「夢つかめ、豪快なパワー、こん身のフルスイング」-。自身のヒッティングマーチの歌詞を体現するかのように、痛快アーチを生み出した。グラウンド外で耳にするときには、自然と口ずさむこともある。「自分の応援歌は覚えてて。あとの人のは、所々ですけど。自分の応援歌だけは歌っています」。この日は仲間がつないでくれた絶好機とあって、「ワッショイ!!」のチャンステーマに乗せて大仕事をやってのけた。
打点は41まで伸びて、佐藤輝と並んでリーグトップタイに。勝負強いバッティングで虎党を魅了し、心をつかんで放さない。「チームの勝利に貢献することを常にこだわっているので。これからもチャンスで打ち続けたいなと思います」。お立ち台で大歓声を浴びながら、ファンに示した誓い。背番号1はみんなのために、シーズン通して責務を全うする。
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