「日本ハム５－４阪神」（４日、エスコンフィールド）

　二塁上で突き上げた両手をゆらゆら揺らして、来日初マルチの喜びを表現した。阪神のラモン・ヘルナンデス内野手が四回に三塁線を破る二塁打を放って、この日２度目のＨランプ。「コーチにいろいろアドバイスをいただいてるので、感謝しながら自分も研究を含めてビデオを見たり、やっていかなきゃいけないことはたくさんある」。２安打に満足することなく、日本人顔負けの勤勉さをのぞかせた。

　クリーンアップ連発の余韻が残る四回２死。３ボールからフルカウントまで持ち込まれても、集中力は途切れない。加藤貴のフォークを捉えると、鋭い打球が三塁・郡司を強襲。悠々と二塁を陥れ、歓喜のパフォーマンスを繰り出した。連弾に続き、チームの勢いをさらに加速させる一打で、北の虎党に頼れる姿を印象づけた。

　先制点を奪われた直後の二回には、２死からチーム初ヒットの内野安打で出塁した糸原に続いた。カウント１－０から、ここでもフォーク撃ちのセンター返し。力強い打球を飛ばして、３試合ぶりの安打をマークした。

　５月２５日の中日戦から９試合連続スタメン。「感覚は良くなってきてると思うので、しっかりとスイングしながら、チームの勝ちに貢献できるように」。白星に直結する殊勲打を放つため、助っ人ドミニカンは日々の努力を積み重ねる。