阪神 「まだ『プロの投手』にはなりきれていないのかもしれない」3敗目を喫した阪神・門別に見えた課題とは 評論家が分析

 4回、山県に勝ち越し2ランを浴びる門別(撮影・西岡正)
4回、山県に勝ち越し2ランを浴びる門別(撮影・西岡正)
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 「日本ハム5-4阪神」(4日、エスコンフィールド)

 阪神は日本ハムに敗れ連勝が4でストップした。佐藤輝の14、15号と大山の4号の3本塁打が飛び出したが、4回8安打4失点3敗目を喫した先発・門別が誤算だった。阪神の元監督でデイリースポーツ評論家の藤田平氏が、門別の投球を分析した。

   ◇   ◇   

 地元の北海道に凱旋(がいせん)登板となった門別は、初回から直球系が中心で強気の投球を見せていた。

 しかし、3日の3連戦第1戦からどんどん振ってきていた日本ハム打線に、ことごとく打ち返された。

 二回2死三塁で水谷を空振り三振に仕留めるまで、1つも空振りがなかったようにボールが走っていなかったのかもしれない。

 ただ、それよりも大事なところで際どいコースを突くことができず、あまいコースへ集まり過ぎていたことが気になった。

 初回2死三塁はフルカウントから郡司に真ん中付近に入った直球を完璧に捉えられ、中前への先制打とされた。二回無死は万波にソロを浴び、四回2死一塁で山県に2ランを許した。

 2本塁打はともに初球の直球系を打たれたもので、梅野が構えたコースよりも真ん中寄りだった。梅野は初球に厳しいコースやボール球を要求したのだろうが、あまく入ってしまっている。

 プロで活躍する投手はストライクからボールになる球を振らせたり、ストライクゾーンの外枠をうまく使ったりできるものだ。門別は制球力があるが、ストライクゾーンを広く使うのではなく、小さく使っているように感じる。そういう意味では、まだ門別は「プロの投手」にはなりきれていないのかもしれない。

 この試合で投げ合った日本ハム・加藤貴が好例で、コースを広く使ってテンポ良く投げていた。門別は能力的には高いポテンシャルを秘めているが、そういう技術を身につけていかないと、なかなか勝ち星は伸びていかないのではないだろうか。

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