阪神・森下 ジャクソン撃ち先制打 リーグトップタイ34打点 連勝3でストップも交流戦前最後のカードへ切り替え

 「阪神1-5DeNA」(29日、甲子園球場)

 敗戦の中にも光はあった。阪神の森下翔太外野手(24)が初回1死一塁から右中間を破る先制の適時二塁打。5月23日・中日戦(バンテリン)以来5試合、19打席ぶりの安打となった。結果的にチーム唯一の得点となった一打で34打点とし、リーグ1位の佐藤輝に並んだ。チームは逆転負けで連勝が3でストップも、30日からは広島3連戦(マツダ)。交流戦前最後のカードに、切り替えて挑むだけだ。

 まだ空が明るい甲子園で、待ち望んだ快音が響いた。二塁上の森下は気合に満ちた表情で、手をたたく。スタンディングダブルでもぎ取った先制点。19打席ぶりの安打は勝利につながらずとも、希望の一打となった。

 相手先発は通算9試合の対戦で1勝2敗、対戦防御率1・87とチームが苦戦しているジャクソン。初回1死、中野が追い込まれてからの中前打でなんとか先制の糸口をつかんだ。

 「(中野)ムーさんが粘って出塁してくれたので、自分も(佐藤)輝さんと大山さんにつなぐ意識で打席に入りました」

 このチャンスを逃すまいと右腕の2球目、外角低めの153キロ直球をはじき返した。力強い打球は右中間へ。「コースに逆らわずに打てました」。23日・中日戦(バンテリン)の5打席目に放った2点適時二塁打以来、5試合ぶりの安打に。34打点目で佐藤輝と並んでリーグトップタイに立った。

 27日・DeNA戦(倉敷)では延長十一回に颯から押し出し四球を勝ち取りサヨナラのヒーローに。歓喜のウオーターシャワーを浴びた。しかし前夜の同戦では、三回の2打席目に自打球が右足首付近に直撃。もん絶しながらもフル出場したが、4打数無安打に終わった。22日の巨人戦(甲子園)で左膝に自打球を当てて交代。打撃の状態が上がらない中で不運も続いていた。

 そんな中で出た久々の快音に「よかったです」と話すも、表情は晴れない。今季3試合目の出場となった左翼での守備に悔しさも残ったのだろう。3点を追う九回に同学年のドラフト3位・木下(KMGホールディングス)がプロ初先発。1死で度会の打球は左翼線へ。森下はクッションボールの処理を誤り、三塁打とされてしまった。

 それでも下ばかり向いていられない。30日からは1・5ゲーム差に迫られた3位・広島との3連戦を戦う。森下、床田、森の先発が予想されるが「1本だけじゃなくて2本打てるように頑張ります」とこの日の1本を弾みに上昇していきたい。「変わらず頑張ります」。冷静な口調にも、目には闘志が宿る。森下の復調が、カギを握る。

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