藤川阪神20勝セ一番乗り 球団新人監督では04年岡田監督以来21年ぶり 六回湯浅継投ズバリ“スミ1”完封勝利

 「阪神1-0中日」(11日、甲子園球場)

 “スミ1”で今季初となる2試合連続の完封勝ちを決めた。阪神の新人監督では04年・岡田彰布監督以来21年ぶりの20勝一番乗り。藤川球児監督は「昨日と同じようなスタートだったんですけど、みんな頑張ってくれましたね」とナインの奮闘をたたえた。

 継投策がハマった。1-0の六回2死一、三塁の場面で伊原から湯浅へのスイッチを決断。左腕の球数は66球だったが、迷いはなかった。「ドラゴンズ打線が積極的にきていましたから、思っている球数よりもですね。展開的なところでこちらの1点というのもありますから」。期待通り湯浅は高橋周を一ゴロに打ち取りピンチを脱出。指揮官は「出たとこ勝負のように見えるけど、たくさんの彼の経験がありますから、そのあたりが生きたんじゃないですかね」と信頼を寄せた。

 七回以降は及川、石井、岩崎が無失点リレー。将は「非常に心強い」と強調しつつ「まだまだ駒がほしい」と貪欲だ。13日は新潟でDeNA戦。「日々丁寧にまた来週も頑張っていきたい」と藤川監督。4カード連続勝ち越しを目指して虎が勢いを加速させていく。

 ◆阪神、セ・リーグ20勝一番乗り 1950年の2リーグ分立以後、阪神のセ・リーグ20勝一番乗りは2023年以来で12度目となる。このうち74年、03年、14年、21年の4度は両リーグを通じての一番乗り。また、新人監督として20勝一番乗りを決めたのは1970年の村山監督(選手兼任)、2004年の岡田監督に次いで3人目。

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