阪神・村上 先週3連敗の“竜”飲下げる「カード頭取る」単独トップ6勝目へ 並走中の巨人・山崎に「負けるつもりない」
阪神の村上頌樹投手(26)が8日、甲子園で行われた投手指名練習に参加し、先発する9日・中日戦(甲子園)に向けて最終調整した。チームにとっては先週、ビジターで屈辱の3連敗を喫した相手だが、村上は前回登板の2日・ヤクルト戦で2年ぶりの完封と波に乗る。自身今季2度目の竜斬りで6勝目をつかみ、再びリーグ単独トップに躍り出るためにも、竜打線をきっちり封じ込める。
井上竜に苦手意識を植え付けられるわけにはいかない。4月29日からのバンテリンドーム3連戦ではスイープを食らった。登板機会はなかった村上だが、首位タイのチームが唯一負け越している難敵を警戒しつつ「カード頭を勝てば勢いに乗れるかなと思うので、カード頭を取れるようにしたい」と必勝を期した。
チームの今季対戦成績は1勝4敗でも、1勝を刻んだのは4月11日(甲子園)の自身の投球だ。初回に上林に先制2ランを浴びたが、持ち直して5回3失点。完璧な内容ではなかっただけに「立ち上がりに失点してしまったので(注意点は)そこと、1イニング1イニングしっかり丁寧にいきたい」と反省を生かすつもりだ。
「足がある人もいますし、細川は離脱していますけど、一発のあるバッターもいる。無駄なフォアボールとか、なしにしていきたい」。一度向き合った相手だからこそ、はっきりと対策も思い浮かぶ。さらに甲子園での中日戦は通算5戦5勝、防御率1・69と圧倒しており、相性も後押しする。
前回2日・ヤクルト戦(甲子園)は完封という今季最高の結果で5勝目。ハーラーダービーでは7日に猛虎が白星を献上した巨人・山崎と並んでいる。同学年で兵庫県出身の同郷という“ライバル”だが、「昨日も粘り強く、すごいなと。負けるつもりもないので」と言い切る頼もしさ。「5勝で並んでいますけど、勝てればいいなと思います」と力を込めた。
ゴールデンウイークの9連戦は中日戦3連敗もあって負け越しに終わったが、打線は好調で森下は4戦連発中。「1本でも多く打ってもらえればいいかなと思う。気楽な気持ちで打席に入れるよう、自分はゼロに抑えていければいいかな」。投打の相乗効果を狙うためにも自分らしいピッチングを繰り出して、勝利へのリズムを作る。
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