「巨人１－７阪神」（６日、東京ドーム）

　巨人に快勝して単独首位に躍り出た阪神・藤川監督が、プロ初スタメンに抜てきした中川勇斗捕手が左翼の守備で好守を連発し、攻撃でもプロ初安打を放ってチームの勝利に貢献したことを称賛した。

　捕手登録ながら、昨秋から外野手に挑戦中の中川は「７番・左翼」でスタメン出場し、二回１死一塁の守備で左翼の前に落ちそうな長野の打球をダイビングキャッチで好捕。三回にも左翼ファウルグラウンドに上がった泉口の打球に対し、フェンスとの距離をうまく図りながらスライディングキャッチして才木をもり立てた。

　打撃でも初回に四球を選んで好機を拡大すると、五回１死の第３打席で三塁線への鋭い打球を放って浦田のグラブをはじくと、一塁にヘッドスライディングを決めてプロ初安打となる内野安打を奪った。オーロラビジョンに安打を示す「Ｈ」のランプが灯ると、一塁ベースを叩きながら、何度もガッツポーズを繰り出す場面があった。

　藤川監督は「すごく打席内での姿もよく映りましたけど、このジャイアンツ戦で素晴らしい一歩目が。スタメンということは、すごく本人にとって価値があったんじゃないですかね。チームの中でうまくフィットしてくれている。良かったと思いますね」と評価した。