「阪神１－２巨人」（２７日、甲子園球場）

　唯一の得点は絶好調男のバットから生まれた。初回２死一、二塁。阪神・大山悠輔内野手がたった２球で追い込まれながらも、堀田のフォークを捉えて左前への先制打。「伊原のためにも先制点がほしい場面でした」。直前で佐藤輝が凡退する中、貴重な一打。甲子園には７連勝の雰囲気が漂いまくった。

　ただ、チームは敗れて連勝ストップ。自身も四回に四球でチャンスメークはしたが、六回は船迫に対し空振り三振。八回は大勢の前に見逃し三振と、もう一本を出すことはできなかった。

　常に自身の結果よりもチームの勝敗を求めている。「いいところも悪いところもありますけど、やっぱり勝つか負けるかなので。そういう意味ではまだまだ」。巨人に阪神戦での今季初白星を献上し、連勝が止まったことを悔やんだ。

　それでも、好調に変わりはない。この３連戦からは魚雷バットを使い始め、１、２戦目は決勝打を記録。１０打数３安打で打率．３００、３打点とここぞの一打が光った。「１日空くので一週間の反省をして、９連戦なので一試合一試合しっかり頑張っていきたい」。また、１打席に全神経を注ぐ。