阪神OB会長·掛布雅之さん 東日本大震災から14年の宮城·気仙沼で黙祷 バッティングセンターで子どもたちと交流
未曽有の被害をもたらした東日本大震災から14年となった11日、阪神OB会長の掛布雅之さん(69)が被災地の宮城県気仙沼市を訪問。震災で家族7人を亡くした千葉清英さんが経営するバッティングセンターで、震災発生時刻の午後2時46分に鎮魂の祈りをささげた。
掛布さんは震災直後から被災地に強い関心を持ち、野球が人々の支えになることを信じてきた。
千葉さんとは、神戸で行われてきた阪神・淡路大震災の追悼イベントで交流してきた縁があり、今回の訪問が実現した。
震災発生時刻に地域に響いたサイレンを聞きながら黙とうした掛布さんは「しんみりするというか、サイレンの音が重たいですね。自分の中で気持ちが動きますね」と、静かに話した。
掛布さんの来訪を知ってバッティングセンターに駆けつけた子どもたちとも交流。自らお手本のバッティングを披露したあとは、スーツ姿で子どもたちに声をかけつつ、熱血指導も繰り広げた。
「みんなしっかりした、いいスイングをしてるんで、こちらも、ついつい力が入ってしまった」と苦笑い。「震災から14年。忘れてはいけないし、震災を知らない子どもたち、次の世代にも語り続けていくことが大切ですね」としみじみ。3・11に被災地を訪れたことを「あと2カ月で70歳になりますが、忘れられない1日になりました」と話していた。
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