「ファーム練習試合、巨人９－１阪神」（８日、ジャイアンツタウンスタジアム）

　古巣相手に全力で腕を振った。阪神・畠が昨年まで在籍した巨人の２軍との練習試合で２回無失点。「特に緊張はしなかった。紅白戦をしてるような感じで、エンジンがちゃんとかかってくれるかが心配でした」と振り返った。

　雪もちらつく寒空の下、畠の名前がコールされると、スタンド全体から温かい拍手が送られた。「そうなんですか。あんまり分からなかった」と本人は集中していたが、両軍のファンの歓声を独り占めにした。

　マウンドでは寒さを感じさせない熱い投球を展開。打者６人をパーフェクトに抑えた。１軍のリリーフ枠を争っている右腕は、登板機会を確保するための実戦で結果を残したが、「ちょっと荒れて（カウント）３－２とかも多かったので、詰めの甘さだと思う」と反省も忘れなかった。

　この試合は両球団２軍施設の「同時開業記念試合」として行われた。古巣の新２軍球場は初めてだった右腕は「きれいですね」と周囲を見渡した。最後はかつてのチームメートらと言葉を交わし、笑顔で球場を後にした。