阪神・大山激白「個人というより優勝、日本一」 侍強化試合もシーズンも全力
阪神・大山悠輔内野手(30)がデイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(42)と対談。シン・猛虎打線の5番を任されることが決まっている今シーズンや侍ジャパンについての思いを明かしてくれた。
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狩野「監督が代わって、チームの雰囲気が変わった?岡田監督というお父さん、おじいちゃん世代の人が、急に今度はお兄さんぐらいの兄貴みたいな人が監督になって」
大山「コミュニケーションというところは、岡田前監督とはちょっと違ったところがあります。すごく話し合いもありますし、その中で何か取り入れたりっていうのもあるので、そこはプラスに活用していきたいなと思っています。逆にピッチャー(出身)の監督なので野手の練習の時の緊張感はやっぱり自分たちで、話し合ったり、やっていかないといけないなというのはあるので、そこでの緊張感っていうのはありますね」
狩野「どっちかと言うとやっぱり勝負に厳しい?」
大山「勝負に厳しいというのもありますし、自分たちがしっかり気を引き締めてやらないと、全部がダメな方向にいってしまうんじゃないかという。野手の監督であれば、その方の経験によるアドバイスがあると思うんですけど、ピッチャーの方なので」
狩野「監督に言われたことはある?」
大山「やっぱり打点というところはずっとこだわってと言われていますし、僕もちょっとこだわってできたと思うし、チームの勝敗に一番直結する数字なのかなと思ってるので。そこの数字というのはこだわりたいですし、大事なのかなと思いますね」
狩野「監督が言うぐらいだからね。打点って試合に直結するから、完全にそれで決めてくれということ。ある意味背負ってくれたらというね、でもそれはもう全然オッケー?」
大山「そういう立場になっていると思うので。あとは点差が開いた場面でも、やっぱり1点でも多く(取る)というところをやっていくことで、勝ちパターンのピッチャーを休ませることもできると思いますし。それが1年間の中でいい方向にいくと思うので、自分の中で厳しい(基準)というものを作りたいと思います」
狩野「今年はいろんなこともあると思うけど、まず個人でいうとどんな1年にしたい?」
大山「個人というよりも本当に優勝、日本一ですね。僕が残留を決めた理由としても、もう一度今のチームメートであったり、監督、コーチの皆さん、全ての方と一緒に優勝、日本一を味わいたいっていうのがあるので。そこが一番になりますね」
狩野「笑っていたけど、俺は大山の泣いた瞬間を見て、泣きそうになった。でも次はもう笑えそうやもんね、思い切って。いろんな感情が出た感じがした」
大山「あの時は正直、うれしいっていうよりホッとしたっていうのが一番でしたね」
狩野「いろいろ苦しさがあっただろうし。そういう意味で俺は、本当に今でもあれは泣きそう。でも次は優勝したら純粋に笑って『よっしゃ』って言えそうだもんね」
大山「違った感情ですね。やっぱりそこが一番だと思います」
狩野「泣かんといてよ。俺泣くで(笑)」
大山「その時になってみないと分からないです(笑)」
狩野「ジャパンのこと聞いてもいい?」
大山「まだ強化試合なので。いろんな目的があっての選出だと思うので、試合数は少ないと思いますけど、しっかり気を引き締めたいなと思います」
狩野「ジャパンってあの時期やから、ちょっと重みってあるの。俺選ばれたことないんだけど」
大山「僕も強化試合しかないんで。大会であったり、そういうところも経験していないんで。そことは違うのかなと思います。そこに選ばれた人にしか分からないこともありますし、重圧とかもあると思うので。そこは実際に選ばれてみないと。強化試合でいろんなチームの方が来るので、そこでいろんなことを学べるチャンスだと思いますし」
狩野「いつかはそういうことがあったとしても、素直に必死にね」
大山「まずは強化試合を全力でやって、その次にシーズンがあるので。シーズンをまず全力で。そこでしっかりやった上で、ついてくるものがあればいいかなと思うので」
狩野「どっちも全力です。大山どっちも全力ですって書いてください。WBCって書かないでください!!」
◆大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年12月19日生まれ、30歳。茨城県出身。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。つくば秀英高、白鷗大を経て、16年度ドラフト1位で阪神入団。17年6月23日・広島戦(マツダ)で1軍初出場(代打)。同7月1日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初安打となる本塁打を放つ。23年には.403で最高出塁率のタイトルを獲得、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも選出された。
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