「これでいい」阪神元監督が3安打の木浪を評価 対外試合2本塁打の前川は「本塁打の出るポイントが分かってきた感じ」と絶賛

 3回、3ランを放ち笑顔で生還する前川(撮影・中田匡峻)
 5回、勝ち越しソロを放つ佐藤輝(撮影・中田匡峻)
 6回、猛打賞となる左前打を放つ木浪(撮影・飯室逸平)
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 「オープン戦、楽天7-7阪神」(22日、金武町ベースボールスタジアム)

 元阪神監督で、デイリースポーツ評論家の藤田平氏が現地で藤川阪神のオープン戦初戦を視察し、3安打した遊撃最有力候補の木浪聖也内野手、右翼への本塁打を放ち、左翼の定位置を狙う高卒4年目の前川右京外野手、クリケット打法など打撃フォーム変更に取り組み、前川と同じく右翼への本塁打を放った佐藤輝明内野手の左打者3人衆を評価した。

 藤田氏はまず、左翼線に2本、右中間に1本の打球を運んだ木浪の変化に着目した。「素直にバットがスムーズに出ていたことが印象に残った。来た球に逆らわないバッティングというかね。去年の木浪は、特に調子が悪い時、最初から三遊間、センター前と打球方向を決めていた印象が強く、ボールが来たコースに逆らうケースも多かった。この日はバットの芯でボールを捉え、コースに逆らわずに打球を運ぶという意識が見て取れた。これでいい。木浪は8番・遊撃を任されることが濃厚なだけに、特に2死で回ってきた場合、塁に出ることができれば、投手から始まる攻撃を少なくすることができる。首脳陣も木浪に長打は期待していないはずだから、色気を出さず、特に調子が下降線をたどり始めた時には、この日のような素直な打撃を心がければ、調子の波を小さくすることができるはず」と語った。

 三回に右翼への3ランを放った前川については「スムーズにバットが出るようになってる。打席内での雰囲気、立ち姿などをキャンプから見ているけど、去年のシーズンを経たことで、相当自信をつかんでいるなという感じを強く受けた」とし、則本の直球を右翼へ運んだ一撃に関しても「この前の楽天との試合でもホームランを打ってたけど、前川はどこでボールを捉えたらホームランになりやすいのか、ホームランになるのかってことが分かり始めてるんじゃないかな」と、左翼の定位置確保に挑む4年目の今季に期待を寄せた。

 初回に9球粘って四球を選び、三回には則本の低めに沈むチェンジアップを捉えて右前に運び、五回には右腕・江原の内角低めへのカットボールを右翼への本塁打とした佐藤輝に関しても、昨年との違い、成長を評価。「まず、打席内でのゆったりとした構えがよくなってきたね。特に、打つ時に佐藤輝の欠点でもあった左肩が下がる点が少なくなってきた。スイングがレベルに近くなってきたことで、バットの出方がスムーズになってきてる。これを続けていけばいい」と語った。

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