阪神・ドラ3木下“魔球”直球不規則 栄枝「伸びたり、落ちたりで予測できない」

 ブルペンで投球練習する木下
 ブルペンでの投球練習を終え、栄枝とグラブタッチを交わす木下(左)=撮影・北村雅宏
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 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 未完成の荒々しさが逆に無限の可能性を感じさせた。阪神ドラフト3位の木下里都投手(24)=KMGホールディングス=が、キャンプ2日目に初めてブルペン入りして35球。スライダーを交ぜた制球にバラつきはあったが、室内に重低音が響く投球には迫力があった。

 「フォームを意識して投げたんですけど、いい時の感覚で投げられているんじゃないかなと感じながら投げていました」

 余力を残した投球にも周囲は衝撃を受けた。バッテリーを組んだ栄枝は、直球が不規則に動くと証言。「打者の手元にくるまでどんな動きをするか分からない。伸びたり、落ちたりで予測できない」と舌を巻く。似たタイプの投手として「斎藤友貴哉です」と説明。日本ハムの守護神に指名された右腕を例に、スケールの大きさを解説した。

 福岡大1年夏に遊撃手から投手に転向。社会人野球に進んで才能が開花したが、他者と比べても経験値は圧倒的に低い。逆に言えばプロの環境に身を置いた今、ここからの伸びしろは計り知れない。「栄枝さんには『不気味だけどいい感じ』って言ってもらった。武器なので生かしたい」と木下。“魔球”がプロで生き抜く宝刀になる。

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