阪神 ドラ1伊原と言えば緑グラブ 活躍で定着!?ラッキーカラーで本番モード プロ入り後初捕手座らせブルペン投球
阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が25日、鳴尾浜球場での新人合同自主トレでプロ入り後初めて捕手を座らせ、ブルペン投球を行った。まだ力感は「5から6割」と調整段階だが、首脳陣は制球力を高評価。ラッキーカラーの緑グラブでベールを脱いだ。
午前11時ごろ、華やかなグラブを右手にはめてブルペンの扉を開けた。同期の同4位・町田(BC埼玉)を座らせ、ミットを目がけて白球を投げ込んでいく。「今の段階ではいいボールも何球か出ている」。大満足ではないが、現時点での仕上がりとしては十分だ。
右手の“相棒”にも意味がある。「(緑色が)好きっていうのがあるんで、モチベーションにつながる」。普段は赤や茶色のグラブを使っているが、本番モードでグリーングラブを装着。今年の試合用はキャンプ地に送ったが、社会人時代の同色グラブでブルペンに入った。
見守った首脳陣も絶賛した。平田2軍監督は「コントロールがまず安定してる。全然暴れたりしないし、素晴らしい」。久保田2軍投手チーフコーチも「制球は良さそうな感じには見えました」と140キロを超える直球の制球力に太鼓判を押した。
左腕も「自信の持っている部分」と胸を張る。試合の中では意味のある四球もあるが、無駄な出塁は避けたい。「多く出すよりは少ない方が自分でピンチを作る場面も少ない。そこは継続したい」。聖地にも映えそうな緑グラブで、スコアボードにはストライクの黄色とアウトの赤色を多くともす。
◆野球道具とカラー かなり古い話になるが、やはり野球道具とカラー(色)で注目を集めたのは川上哲治の赤バットと大下弘の青バットだろう。この2人のホームランを見るためにファンが球場に駆けつけ、終戦後にプロ野球人気復活の大きな起爆剤となった。
巨人のV9を支えたトップバッターの柴田勲は赤い手袋が代名詞だった。高田繁は青いグラブで巧みな守備を見せ、外野手と三塁手でダイヤモンドグラブ賞を獲得した。1983年に76盗塁を記録した松本匡史は、青い手袋がトレードマークとなり「青い稲妻」と呼ばれた。
また、いぶし銀のピッチングが光った香田勲男の青いグラブも有名だった。阪神のエースとして活躍した井川慶も青いグラブを愛用していた。珍しいケースでは、2023年にDeNAのバウアーがピンクのグラブで試合に出場したことがある。
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