阪神・西勇 史上7人目セ・パ50勝 大量援護バックに6回3失点6勝目 バットでも魅せた適時二塁打
「阪神10-4ヤクルト」(21日、京セラドーム大阪)
投打二刀流の働きで、メモリアル星に花を添えた。阪神・西勇輝投手が6回3失点でつかんだ6勝目は、移籍後50勝目。オリックスでは74勝で、両リーグで50勝以上という史上7人目の快挙を成し遂げて、「達成してる人の数が少ないのは入団するまでに分かっていたので、その数に無事いけて良かった」と喜びをかみしめた。
二回までに大量6点の援護を受けたが、「周りが勝ったと思う、難しい展開」と気を緩めずに、四回までノーヒット。五回と六回で失点を重ねたがゲームを作って、「ホントにピッチャーとしての最低限の、最低の最低はできた」と粘りの106球を勝利につなげた。
打席でも虎党を沸かせた。二回1死二塁、打球は外野の前進守備をあざ笑うかのように、左中間を真っ二つに割る適時二塁打。「相手ピッチャーに隙を見せて、コイツ打たないなと思わせて」。得点圏打率・500の“恐怖の9番打者”として、極意を明かした。三回も左前打で21年8月27日・広島戦(マツダ)以来、3年ぶりのマルチ安打。五回1死一、二塁では1球できっちり犠打を決めた。
“超アーリーワーク”が信条の西勇。「熱ってすごく疲れるんで」と夏の日差しを避けるように、早朝から体を動かす。暑さを忘れることができるドームを「試合はそこまで関係ないですけど、練習はドームがいいなというのはありますね」とプラスにとらえて、慣れ親しんだ京セラに節目星を刻んだ。
6月の2000投球回到達に続く金字塔。「チームが勝つことが一番。その次が自分が長く投げること。自分に勝ちがつくことは3番手」。先発として胸に刻む哲学を貫いて、猛虎に白星を届け続ける。
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