阪神・才木 首位G倒!甲子園100周年3連戦初日先発 同じ神戸出身阿部一二三から受けた刺激で連覇だ

 甲子園100周年を祝う3連戦初戦は任せろ。阪神の才木浩人投手(25)が29日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発する30日の巨人戦へ調整した。後半戦最初となる登板。パリ五輪の柔道男子66キロ級で2連覇を果たした、同じ神戸出身の阿部一二三(パーク24)を刺激に球団史上初の連覇に向けて首位G倒を誓う。

 強い日差しを浴び、大粒の汗を流しながらグラウンドを走った。首位・巨人との3連戦で、本拠地・甲子園が100周年を迎える大事なカード初戦。目の前の一戦に集中し、ベストパフォーマンスを発揮するための準備を整えた。

 「記念すべきタイミングなら、いい形で入れるように頑張りたい。昨日(中日戦で)3タテをしているので、巨人戦もしっかりと勝てるように、いい流れを自分が作っていければいい」

 今季5度目となる巨人戦。相手先発予定は同学年の山崎伊だ。前回16日の対戦でも投げ合ったが、8回2失点で完投しながらも援護がなく敗戦投手となった。

 チームは首位・巨人とゲーム差3・5の3位。連覇に向け、これ以上離されるわけにはいかない。相手も後半戦3連勝と勢いに乗るだけに「(上位混戦から)ちょっと抜け始めているんで。そういうのを止められるようにできたらいいかなと思います。自分一人じゃ難しいので、チームで勝てるようにやっていきたい」と快投で攻撃のリズムをつくる。

 大事な夏の決戦前には、同じ神戸出身で1学年上の金メダリストから刺激を受けた。パリ五輪男子柔道66キロ級で2連覇を果たした阿部一二三。これまで交流はないが、大舞台での奮闘に「連覇というか、金メダルを取ることがまず難しいことだと思う。まず(五輪に)出ることがすごい」と同じスポーツ選手として感銘を受けた。

 後半戦に入り、打線の状態も上向き。直近3試合では2試合で2桁安打を記録している。味方の援護に期待しながらも、意識はこれまでと変わらない。「先制点さえ与えなければいいかな。0-0が続くと思って自分は投げているので。そういう展開で点を取られないようにするのが、自分の役割かなと思う」。首位浮上へ向け、才木がフル回転でチームをけん引する。

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