阪神・伊藤将 久々!1カ月ぶり4勝目 自身の連敗止めた7回1失点「ホッとしてます」 初回二塁けん制死「大きかった」

 2回、牧(手前)を三塁ゴロに仕留める伊藤将(撮影・田中太一)
 笑顔でポーズ決める(左から)小幡、伊藤将、佐藤輝(撮影・山口登)
2枚

 「阪神2-1DeNA」(6日、甲子園球場)

 七夕前夜、横浜の星を輝かせまいと左腕を振った。自己ワーストタイ3連敗中だった阪神・伊藤将が、今季5度目のDeNA戦で粘投し、7回1失点で4勝目。6月7日・西武戦(甲子園)以来1カ月ぶりの白星に、「ホッとしてます。なんとか自分のピッチングをしてチームが勝てるようにと考えてました。ベイスターズは打線がいいんで、最少失点でいけたのは良かったと思います」と勝利の味をかみしめた。

 立ち上がりはドタバタだった。初回先頭の梶原が中前打で出塁すると、次打者の初球で二盗を決められた。無死二塁。気落ちする隙を作らず、次の瞬間、二塁へ素早くけん制を入れた。判定はセーフだったが、岡田監督のリクエストによるリプレー検証でアウトに。「あそこでアウトを取れたっていうのは、非常に自分の中でも大きかったですね。アイコンタクトです」。相手に流れを渡さなかったビッグプレーを笑顔で振り返った。

 5失点KOだった前回6月29日・ヤクルト戦(神宮)の反省を生かして、低めにボールを集めた。六回と七回は単打で先頭打者の出塁を許したが、いずれもゴロ併殺で切り抜けた。「監督からも『低く投げろ』とミーティングありましたし、その中で修正できてたので良かったと思います」。指揮官には阪神監督歴代最多の515勝目をプレゼントしたが、「自分で良かったんかなって」とおどけて見せた。

 『ファンの方が野球を楽しんでくれますように』-。七夕の短冊にはプロ野球選手らしい願いを書いた。「野球は楽しいんだよというのを、どんどん子供とかいろんな人に届けられたらいいな」と使命感を胸に上がったマウンドで快投。虎党キッズを喜ばせた勝ち星に、「楽しんでもらえたかなと思います」と胸を張った。

 ヒーローのお立ち台で約束した。「次の登板も勝てるように頑張ります」。一夜だけの仕事ではない。これから先も聖地を埋めるファンの“願いごと”をかなえていく。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス