阪神・大山 復活の一歩!降格後初安打 チーム低迷「責任は全部自分に」「戻った時に戦力として、チームのために」

 1回、安打を放つ大山(撮影・石井剣太郎)
 1回、安打を放った大山(左)はベンチの歓声に応える(撮影・石井剣太郎)
 4回、トーマスの打球を処理する大山(撮影・石井剣太郎)
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 「ウエスタン、阪神1-0オリックス」(12日、鳴尾浜球場)

 日差しが照りつける鳴尾浜のグラウンドに快音が響いた。2軍調整中の阪神・大山悠輔内野手が「4番・一塁」で実戦2度目のスタメン出場。降格後初安打をマークし、「焦りもありますし、いろんな思いはありますけど一日一日を大切に、試合も無駄にしないように」とまた一歩、着実に歩みを進めた。

 初回2死一塁。フルカウントから甘い直球を中堅にはじき返した。走者を進めて一、三塁と好機を拡大。得点にはつながらなかったが、11日のウエスタン・オリックス戦の同点犠飛に続いて1打席目から結果を残した。和田2軍監督は打席数を重ねて調整を図っていくとし、「あとは体のキレをもう一回、勝負勘というところを取り戻して」と主砲の完全復活へ明確にテーマを掲げた。

 2軍では初の一塁守備にも就いた。試合に入る中で打撃面以外の重要さも再認識し、「この期間にもっともっとレベルアップしてやっていきたい」と守備にも全力で取り組む姿勢だ。「1年間やる中の体力も作れるチャンスでもあるんで」と試合と練習を通してベストな状態へ仕上げていく。

 今季、1軍では54試合に出場し、打率・199、3本塁打、19打点。チームの不振に「責任っていうのは全部自分にある」と悔しさをかみしめ、「戻った時に戦力として、チームのためにしっかりできるように」。4番としての自覚と決意を新たにした。

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