阪神・森下また唯一の打点 3番復帰でフェン直適時三塁打 「構えが決まれば、アジャストもできると思うので」
「阪神1-3楽天」(4日、甲子園球場)
また唯一の1点を生み出したのは阪神・森下翔太外野手だった。完璧に捉えた打球は左翼・渡辺佳の頭上を越える。三走・中野は悠々と生還。森下は大歓声の中、一気に三塁を陥れ、ガッツポーズを決めた。
「3番でなかなかヒットが出てなかったので。いい形で先制点は取れた」
2日のロッテ戦では1番で出場。プロ入り初の先頭打者弾で先制し、チームはその1点を守り切って勝利した。この日は座り慣れた3番に戻ったが、それでも勝負強さは健在だった。
両軍無得点の四回、1死三塁と絶好のチャンスで迎えた第2打席。「犠牲フライでも1点入るケースだったので、ゾーンだけ高く置いて、あとは変わらずいつも通りの意識でやりました」。カウント3-1とボール先行だったが、ポンセが投じた、ど真ん中126キロカーブに積極的にバットを出した。あと一伸びでスタンドインしそうな適時三塁打で先制に成功。2試合連続で先制点をたたき出し、笑みがこぼれた。
ここぞの場面での一打を生み出している森下が大切にしているのが、構えをしっかり決めきること。「構えが決まれば、アジャストもできると思うので。そこが決まらないと自分の中で不安要素になってしまう。今はそこをしっかり固められるように練習からやってます」。打席での構えが固まってきたことがいい結果につながっているといい「あとはもうちょっとバットの出し方が良くなれば打球ももっと伸びてくると思うので、そこは詰めたいなと思います」と向上心をのぞかせる。
チームが苦しみ続ける中で奮闘を続けるが、反省も忘れなかった。同点の六回2死二塁では中飛に倒れ、勝ち越しできず。「そこでもう一本出していれば、また状況変わってきたと思うので、明日は切り替えてやりたいと思います」。森下は決して慢心することなく、しっかりと前を見据えた。
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