阪神・井上 出直し弾 「1打席目から結果求めて」前阪神・小林の直球ガツン!最短再昇格へ猛アピール

 「ファーム交流戦、オイシックス2-9阪神」(30日、ハードオフエコスタジアム新潟)

 会心の当たりだった。27日に降格してから2試合連続で5番として先発出場した阪神・井上が、久々の長打となる5号3ランを放った。

 「チャンスだったんで、ランナーをかえせるように初球からしっかりと仕上げられた」

 好機が訪れたのは六回だ。無死一、二塁。野口の中前打と佐藤輝の中前打に続き直球を仕留めた。球場全体が息をのんで見守る中、高々と舞い上がった打球は左翼席に着弾。7日のウエスタン・広島戦(由宇)以来となる本塁打で貴重な追加点を挙げた。長打も7日以来だった。「打てる打席はストライクをとられてますし、打ててない打席はやっぱりファウルとかになってるんで、そこはもっと突き詰めてやっていきたい」と反省も忘れなかった。

 打った相手は前阪神の小林慶祐。昨年までともに過ごしてきた右腕とは、29日の久々の再会で抱きつくなど親しげな場面もあった。「ずっと一緒に頑張ってやってきた中での対戦だったので、楽しかったというか、打ってやろうっていう気持ちにはなりました」。登板するか確認もしていたと言い「運良く対戦できてよかった」と笑顔で話した。

 前日は代打の意識で臨み、2安打3打点をマーク。この日は「1打席目から結果を求めて打席に立った」。最短での再昇格へアピールしていく。

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