阪神・桐敷 11試合連続0封、防御率1・20と安定感 岡田監督の期待に応えた
「阪神0-2広島」(7日、甲子園球場)
先輩の好投を無駄にはしたくなかった。阪神・桐敷が2番手で登板し、11試合連続無失点となるゼロをスコアボードに刻んだ。
「頌樹さん(村上)が本当に粘っていたので、良い形で攻撃の方に流れを持ってこられればと思って投げました」
勝ちパターンの一角として定着しつつあるが、この日は2点ビハインドの八回にマウンドへ。広島の上位打線と相対した。まずは先頭の2番・野間をフォークで空振り三振に仕留めると、続く菊池は二ゴロに。最後は小園を148キロ直球で遊ゴロに打ち取り、10球で任務を遂行。低めへの制球は抜群だった。
岡田監督は「いや、そら分からへんから。打順的にもなあ、一番点入る打順やったしなあ」と“スペードのエース”投入の意図を説明。残念ながら勝利にはつながらなかったが、指揮官の起用にきっちり応えた。
これで今季15試合に登板して防御率1・20と安定感が光る。好調の要因について「先頭を切ることは心がけていますし、今はそれができている」と左腕。頼もしい切り札が、チームの希望となる。