【糸井嘉男氏の眼】阪神 目を奪われた森下→小幡の中継プレー 外野手いっぱいいっぱいのプレー&バズーカショルダー

 1回、吉川の二塁打で送球する森下(撮影・西岡正)
 1回、吉川の二塁打で本塁を狙った一走の佐々木をアウトにした遊撃手の小幡(撮影・中田匡峻)
 1回、吉川の二塁打で佐々木が本塁を突くもアウトになる(撮影・西岡正)
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 「巨人2-1阪神」(4日、東京ドーム)

 阪神が今季初のサヨナラ負けで巨人に連敗を喫し、7カードぶりの負け越しとなった。それでも初回1死一塁では吉川尚の右中間への二塁打に、右翼・森下からの送球で中継に入った小幡が本塁へストライク送球してアウトに。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「目を奪われた」とビッグプレーを絶賛した。

  ◇  ◇

 サヨナラ負けは今季初ですか…。それだけ中継ぎ陣が頑張ってきたということで、責めることなんてできません。長いシーズン、こういう試合もあります。そんな中、目を奪われたのは、初回1死一塁からの右翼・森下選手と遊撃・小幡選手による中継プレーです。

 まず吉川選手が放った右中間に抜けそうな打球を森下選手がよく止めました。スライディングしていなかったら本塁生還を許していたでしょう。外野手として、いっぱいいっぱいのプレーです。それでも三塁コーチャーは回しました。そこで出ましたね、小幡選手の“バズーカショルダー”。本塁への送球も正確で、先制点を阻止するビッグプレーになりました。

 僕も間近で見ていましたが、小幡選手の肩は若いし、柔らかいし、球が伸びてくる。課題とされる打撃も年々、向上しています。今、メジャーリーグではレッズのデラクルーズ選手のような大型ショートが出てきています。彼のようなスケールの大きな選手に育って、100マイルの送球も見せてほしいですね。

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