阪神 大竹は「負けられなかった」セ・トップタイ3勝目 28日が結婚記念日 甲子園デーは無傷6勝

 「阪神5-4ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 徐々に自分を取り戻し、硬軟織り交ぜて強力打線を手玉に取った。阪神・大竹耕太郎投手が6回1/3を3失点で、リーグトップタイの3勝目。ヒーローインタビューでは28日が結婚記念日だと明かして、「負けられなかった」と笑った。

 試合開始直後。初回先頭の塩見に初球の高め直球を捉えられて先制ソロを浴びた。二回も先頭のサンタナの右越え二塁打をきっかけに2点目を奪われると、投球を見直した。「(塩見の)初球もだし、サンタナ選手も速い変化球を打たれた。前回と同じ感じになっていたので前回以上に緩急を意識した」。20日・中日戦で二回に2失点後、岡田監督から「もっと遊んで投球しろ」と伝えられた助言が今回も生きた。

 三回からはカーブやチェンジアップを交え、六回まで4イニング連続で三者凡退。七回1死はサンタナの2球目に79キロのスローボールを投じた。ファウルで苦笑いするサンタナに、3球目はこの日最速の144キロ直球を投げ込んだ。「真っすぐがいっている前提での遊び球なので」。投球の軸である直球が安定してきたからこそ、生まれた65キロ差の緩急だった。

 だが、サンタナに右翼線ポテンヒットを許し、さらに連打を浴びて1死満塁で降板。マウンドに残って「よろしく」と伝えた桐敷がリードを守ると、「僕から何か贈呈したい」と最敬礼だった。

 ソフトバンク時代を含めて「甲子園のデーゲーム」は通算8試合で6勝0敗となり、不敗神話も継続。実りある88球だった。

 ◆阪神の連続試合被本塁打なし 27日のヤクルト戦初回、大竹が塩見に本塁打を許したため、チームの記録は前日までの「15試合」でストップ。リーグ最長は1950年8月から9月にかけて中日が記録した17試合。プロ野球記録は54年、西鉄の34試合がある。

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