阪神・伊藤将 毎回走者背負うも粘り勝ち 6回0封さすがの投球で2勝目「今日は粘れたのひと言です」

 5回、佐々木の一ゴロに反応し、ベースカバーに走る伊藤将(撮影・立川洋一郎)
 ヒーローインタビューを終え、ポーズを決める森下(右)と伊藤将(撮影・石井剣太郎)
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 「阪神2-0巨人」(17日、甲子園球場)

 聖地の虎党が何度冷や汗をかいても、マウンド上の左腕は表情を変えることなく、ひょうひょうとピンチをかわし続けた。阪神・伊藤将が毎回ランナーを背負いながらも6回無失点で今季2勝目。「今日は粘れたのひと言です」という言葉に、全てが集約されていた。

 前回10日・広島戦(甲子園)での2回6失点KOから1週間、直球の改善に時間を割いた。「初回は球速もいい感じで出てたので、ストレートの大事さを感じました」。初回にいきなり1死一、二塁の窮地に直面したが、岡本和と坂本をそれぞれ直球で打ち取った。

 二回先頭の丸に三塁打を浴びても、続く岸田は直球を決め球に3球三振。下位打線をきっちりと抑えて本塁は踏ませず、「犠牲フライでも1点入ってしまうので、ああいうところで三振を取れたのは良かった」とうなずいた。

 2点リードをもらった直後の四回が、最大の正念場だった。四球、単打、大山の失策で無死満塁。一気に流れを持って行かれそうな場面で踏ん張って、「ピンチでも低く投げれてたので。それで野手の正面とかに行ってたので、そこが良かったと思います」とスコアボードにゼロを刻んだ。

 「つないで3、4、5番で点を取るというのが今年のイメージなので、なるべくランナーをためないように」と警戒して向き合ったG打線。4番・岡本和、5番・坂本には仕事をさせず、「そこがやっぱり一番デカいかな」と納得顔を浮かべた。許した6安打は全て左打者からだったが、「投げづらさ?ないです」と苦手意識は否定した。

 ルーキーイヤーから昨季にかけて自身11連勝を飾った甲子園での、伝統の一戦。大声援には自然と力がみなぎる。「ファンの方に甲子園で勝つ姿を見せられたんで、良かったと思います」。今季初めてつかんだ聖地星。これから量産にかかる。

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