阪神・岡田監督 オープン戦5連敗も収穫のドーム遠征 近本&大山ら主力の貴重打席数確保

 「オープン戦、日本ハム6-5阪神」(3日、札幌ドーム)

 阪神は岡田政権では初、矢野監督時代の2019年以来5年ぶりとなるオープン戦5連敗となったが、岡田彰布監督は北の大地から収穫も持ち帰った。

 「こっちで近本も4打席立てたしな。ドームっていうのもあったし、そういう意味では良かったよな。甲子園に帰ったら雨とか寒いとかでな、なかなかフルで出るのは難しいかも分からんし、良かったわ」

 気候や気温に左右されないドーム球場の“恩恵”を活用し、絶対的主力の近本、大山は2試合で計8打席に立った。近本はオープン戦初の複数安打を含む8打数3安打。大山にもこの日、待望のオープン戦初安打が飛び出すなど、開幕へ上昇曲線を描きつつある。

 5日からの甲子園5試合では悪天候や寒さも予想され、主力の打席数は限定される。それだけに貴重な実戦慣れの機会を与えられたことは勝敗以上に意味があった。「ドームで良かったよな。この2日間は」。虎将の言葉には充実感がこもっていた。

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