「オープン戦、ヤクルト１－０阪神」（２４日、ＡＮＡ　ＢＡＬＬ　ＰＡＲＫ浦添）

　ニッコリと笑い、優しくグラブをたたきながらマウンドを降りた。阪神・及川雅貴投手が予定通りの３回を投げて、１安打無失点。「あまり疲労感もなく投げられました」。わずか２８球の省エネ投球。先発へ再挑戦する中、アピールに成功した。

　０－１の六回から出番が巡ってきた。猛省したのは先頭の代打・浜田との対決。「最後の１球が粘れなかった」。１ボール２ストライクから３球連続ボールで四球。「大反省は先頭の四球」と後続は抑えたが、自分に厳しく言い聞かせた。

　それでも、被安打は七回１死から武岡に左越え二塁打を浴びただけ。「ある程度、修正できた。そこは良かったと思います」。八回２死では北村拓を３球三振で三者凡退。岡田監督は「見ての通り、今日も良かったし」と合格点を与えた。

　今後は先発投手陣の兼ね合いもあり、中継ぎとの両にらみになる。「５（回）とかになれば、全く違うものになってくる」と先発としての課題も未知数。ただ、強力な投手陣に割って入るだけの力はある。開幕ローテのダークホースになるかもしれない。