阪神・才木 フル稼働へ人生最重量ボディー 4キロ増で92キロ!食事見直し体脂肪率も改善

 ノックの打球を処理して送球する才木(撮影・立川洋一郎)
 ノックを受けて汗を流す才木(撮影・立川洋一郎)
 笑顔でアップする才木(撮影・石井剣太郎)
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 阪神の才木浩人投手(25)が23日、鳴尾浜で自主トレを行い、人生最重量ボディーで、開幕ローテ入りからの1年間のフル稼働を誓った。オフに入ってからフィジカル強化のためウエートを中心に筋力アップ。昨季の88キロから4キロ増の92キロになった肉体を武器に、戦い抜く覚悟だ。

 肌を刺す冷たい風を切り裂くように、白球が伸びていく。時折、右手に熱い吐息を吹きかけ、ボールの感触を確かめた才木。一回り厚みを増した体を使いながら、腕の振り、体のキレ、指先の感覚を確かめた。

 「フィジカル的にちょっと強くしたいというのがあったので。ウエートをして体重も増えた。その増えた分の動きが雑になるとよくないので、今月はしっかり集中して、操作性のトレーニングをやっています」

 今オフ、求めたのは1年間戦い抜ける体作りだ。昨季は19試合登板でキャリアハイの8勝(5敗)、防御率1・82と存在感を示した一方で、2軍降格も経験した。悔しい思いをしないためにも、重点を置いたのが筋力強化。「(人生で)一番重い」と、ウエートを中心に筋力を増加させ、体重は88キロから92キロと4キロ増量した。

 日頃の取り組みの成果が表れた体重増加。元々は痩せやすい体質だったが、朝食に卵やベーコン、白米など高タンパク、高脂質の食事を摂取するなど、カロリーが不足した状態にならないように工夫した。ウエートだけでなく、食事面も見直した結果、以前は体脂肪10%前後で低すぎるとされたが、14~15%に改善。筋力に脂質などバランスの取れた体作りに成功した。

 順調に仕上がっている体を生かすためにも、ここからは操作性を高めていく。「細かい動きまで意識しながら。本当に体の中の部分まで、意識を通して動かしながらトレーニングをして。投げる時でも、(力が)抜けないように」とボールにしっかりと力が伝わるように体を使いこなす。

 プロ8年目となる今シーズン。2月1日から始まるキャンプは1軍スタートだ。「開幕ローテはしっかり入れるようにしないといけない。あとは、1年間投げることが一番大事。今年はそこを第一にやっていきたい」。2024年もさらなる飛躍の年とする。

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