阪神ドラ3・山田 掛布以来の高卒新人弾「打ってみたい」 22年夏V甲子園の申し子が聖地100周年に花添える
阪神のドラフト3位・山田脩也内野手(18)=仙台育英=が3日、さいたま市内の公園で自主トレを公開し、ノックやティー打撃などで約2時間の練習を行った。今年の目標の一つが高卒1年目での1軍デビュー。球団では1974年の掛布雅之氏以来、50年ぶりの高卒新人のアーチにも期待がかかる。22年の夏に全国制覇を果たした甲子園の申し子が、聖地100周年の年に活躍する。
少年少女が集う公園に、キリッとした青年が堂々と登場する。アップからキャッチボール、ノック、ティー打撃とメニューが進むに連れて、注目の的となっていった。「これから職業として野球をする。プロの環境に慣れて、早く1軍で活躍できるように頑張りたい」。年が明け、すでに覚悟はできていた。
新たなステージに向けて、下半身を中心に筋力アップへ取り組んでいる。守備は定評があるだけに、課題は打撃。「インパクトの音も徐々に強くなってくると思う」。将来的に内野の定位置をつかむためにも、今季は土台作りだ。
ただ、1年目の1軍出場を諦めているわけではない。「呼ばれたら結果を出せるように頑張っていきたい」。球団の高卒新人で本塁打を放てば、74年の掛布氏以来。「ホームランバッターじゃないですけど、1本は打ってみたい」。大歓声を浴びる姿に夢を膨らませて、優しく笑った。
仙台育英では春夏通じて、3度も甲子園出場。22年夏には全国制覇を遂げた。「高校時代から経験してますし、自分を成長させてくれる場所」。8月1日には、その聖地が100周年を迎える。甲子園の申し子がタテジマでも日本一へ。球団50年ぶりの一発で、100周年の甲子園に花を添えたい。
◇山田 脩也(やまだ・しゅうや)2005年8月20日生まれ、18歳。宮城県仙台市出身。177センチ、71キロ。右投げ右打ち。内野手(主に遊撃手)。小学校1年次からリトルリーグ荒町タイガースで野球を始め、仙台東部リトルシニアを経て仙台育英に進学。2年夏に甲子園で優勝、3年夏は準優勝。U-18日本代表では世界一に貢献した。50メートル走6秒2、遠投100メートル。家族構成は父、母、兄、姉2人。
関連ニュース





