阪神・近本 アレンパへ「健康第一」 日本SのMVP秘話に虎党大喜び「そのために打ってたんで」
阪神の近本光司外野手(29)と中野拓夢内野手(27)が8日、東京都墨田区の「東武ホテルレバント東京」で開催されたデイリースポーツ主催「阪神タイガース祝勝パーティー2023」に参加した。球団初の連覇がかかる来季へ、来年30歳を迎える近本は「健康第一。ケガなく終われたら」と“シーズン完走”を宣言。中野は自身初となる打率3割到達を誓った。
コロナ禍が明け、4年ぶりの開催となった虎党の集い。18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を成し遂げたことで宴の名称も「激励」から「祝勝」に変わった。集まった約450人の幸せそうな笑顔に包まれ、近本は「皆さんの顔が見られてうれしかったです」と改めて成し遂げた快挙の実感に浸った。
5年目の今季は“スロースターター”のイメージを返上。開幕から安打を積み上げ、5月終了時点で打率・330の高水準を維持していた。予期せぬ誤算は真夏に訪れた。7月2日の巨人戦(東京ド)で死球を受けて肋骨を骨折。11試合の欠場を余儀なくされた。
来年は節目の30歳を迎える。まだまだ老け込む年齢ではないが、思わぬ負傷が選手生命に影響を及ぼす可能性も否定できない。来季の抱負を問われると「健康第一ですね。ケガなく終われたらいいかなと思います。もうちょっと若い子と一緒に(野球を)やりたいなと思います」とシーズン完走を宣言。体が資本だと身に染みたからこその言葉だった。
日本一を達成した充実感からか、トークショーでは近本の舌もいつになく滑らかだった。日本シリーズでは29打数14安打、打率・483という驚異的な成績で最高殊勲選手賞(MVP)に選出された。「まあ、僕でしょ(笑)そのためにヒットを打ってたんで」と会場の笑いを誘った。
さらに賞金が700万円だったことを「知ってたんですよ」と明かし、木浪がクライマックスシリーズMVPで賞金200万円を獲得した時も「『聖也、今じゃないから。次(日本シリーズ)やから』と言ったのは覚えてます。最後、ノイジーが(本塁打で)追い上げて『ヤバいかも』って思いました」と“裏話”で虎党を大いに沸かせた。
「個人としてはケガして離脱することはあったんですけど、チームとして最高の結果で終われたことは良かったです」と今季を総括した。球団史上初の連覇に挑む来季だが、近本に気負いは一切ない。「また来年、ケガなく皆さんの前で元気にプレーできるように頑張っていきます」と約束。背番号5がグラウンドに立ち続ければ、おのずと連覇は近づく。
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