阪神・中野 初GG賞 菊池の牙城崩した!二塁コンバート1年目「信じられない」岡田監督に感謝
守備のベストナインを選ぶ「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」が10日、発表され、セ・リーグの二塁手部門で中野拓夢内野手(27)が初受賞した。遊撃からコンバート1年目で、昨季まで10年連続受賞の広島・菊池の牙城を崩した。阪神勢は坂本、大山、木浪、近本を含めて球団史上最多の5人が受賞。「2年連続(木浪と)2人で取れるように頑張りたい」と来季も二遊間コンビでの勲章を狙う。
名手を3票差で振り切り、中野が二塁手部門で初のゴールデングラブ賞を獲得した。「うれしいですけど、自分で良かったのかなという気持ちもありながら…」。そう驚きを隠せなかったが、素直な喜びも口にした。
「内野手をしている以上、一度はゴールデングラブ賞を取ってみたい気持ちはあった。まさかコンバートしたてで取れるとは思っていなかった。信じられない。正直、驚きの方が強いですけど、評価していただいたのは本当にうれしいです」
中野は投票で110票を獲得し、二塁手として10年連続で同賞を受賞していた菊池は107票。接戦だったが、全試合出場やリーグ最多の併殺参加数102などのポイントが評価され、今回の受賞につながった。菊池を抑えてということにも非常に価値がある。
遊撃から二塁に変更した利点は大きい。送球の不安が減り、広い守備範囲を生かせるようになった。岡田監督への感謝も改めて口にし「コンバートの決断をしていただいて、本当に良かったと思っている」。岡田監督も「中野は選ばれると思った。(コンバートは)一番ええところを守らしたらな。能力を発揮できるところをさ。それだけやんか」と目尻を下げていた。
阪神の二遊間が同時に受賞するのは、2011年の二塁・平野、遊撃・鳥谷以来。日本一に輝いた1985年も二塁・岡田、遊撃・平田が受賞していた。「監督とヘッドに追いつけたかは分からないですけど、2年連続で(遊撃の木浪と)2人で取れるように頑張りたい」と力を込めた。
来季も菊池と争うことになる。ただ、中野は己のレベルアップに向け、「菊池さんと話す機会があれば、自分の悪い点もあるだろうし、その辺も聞きたい」と貪欲だ。さらなる進化へ、球界随一の守備職人との交流を待ち望む。
甲子園でマシン打撃やウエートトレーニングなどで体を動かした。自身初のフルイニング出場を達成したが「ケガしない体を作っていこう」とすでに来季に視線を向ける。ゴールデングラブ賞の常連となるために、常に高みを目指していく。
◆阪神・中野と広島・菊池の23年守備成績 中野は二塁で143試合フルイニング出場。守備イニング1288回、守備機会779度で303刺殺、467補殺、9失策、102併殺。守備率は.988。菊池は116試合で守備イニング965回、守備機会550度で234刺殺、313補殺、3失策、68併殺。守備率は.995。
