阪神・森下 オリ由伸からV撃宣言 「自分が打って勝ちたい」「5打数1安打でも、その一打席で1点」

 第5戦を制し、ガッツポーズを決める森下=2日、甲子園
 第4戦の1回、先制適時二塁打を放つ=1日、甲子園
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 「SMBC日本シリーズ2023」は4日から京セラドーム大阪に舞台を移して第6戦が行われる。38年ぶりの日本一に王手をかけている阪神の森下翔太外野手(23)は3日、4日に対戦するオリックスのエース・山本からも“劇打”を放ち、日本一を奪取することを誓った。第5戦の八回に逆転V打を放った新人は、勝負どころでの打点にこだわって頂点へ導く意気込みだ。

 少し眠たそうな表情で森下は鳴尾浜の虎風荘から姿を現した。「寝られなかったですね。(午前)4時くらいに寝ました」。自身の一打で逆転勝利し、王手となった前夜。普段はよく眠れるタイプだが、最近は眠れない日が続いている。それほどに日本シリーズでの大歓声、特別な雰囲気を一身に感じていた。

 日本一まであと1勝。運命の一戦では再び立ちはだかるエース・山本からも“劇打”を放つことを宣言した。

 「いいピッチャーなのは分かった上で前回もやられているので、次は自分が打って勝ちたいなと思います」

 10月28日の第1戦は右腕に対し、1併殺2三振で3打数無安打。打線は山本を攻略し、勝利を収めたものの、森下自身は完敗していただけに、リベンジに燃えている。「球が速いのと変化球がすごく低めに集められるので、ゾーンをちょっと上げて、狙い球を絞り過ぎずに、多少のストライクゾーンに来たボールは全部いくという形でやっていきたい」

 今オフ、ポスティングシステムでメジャー挑戦が濃厚な右腕とは日本で最後の対戦となる可能性も高い。またとない大舞台で、持ち味の積極性を全面に出して挑んでいく。

 2日の第5戦は宇田川から逆転の2点適時三塁打を放ち、球団新人最長更新の日本シリーズ3試合連続打点&球団新人最多タイのシリーズ通算5打点を記録。シーズン前からこだわってきた打点への思いは、大一番に向けてさらに強くなっている。

 「5打数1安打でも4打数1安打でも、その一打席で1点取れてチームが勝てればいいと思っているので、その一打席に集中したいなと思います」

 安打数よりも、いかに勝ちを導く一打を放てるかに全神経を注ぐ考えだ。ルーキーイヤーでの38年ぶりの頂点を目の前にし、「普通にうれしいですね。こういうところにいけたので」と喜びもかみしめた。「あと1勝して。(日本一)取らないと意味がないと思うのでしっかり取りたいなと思います」。チーム、ファン、みんなの悲願を必ず達成する。

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