阪神・村上 由伸に投げ勝った わずか2安打!オリ圧倒の7回0封「いい緊張感」

 山本(左奥)が見つめる中、力投する村上
 5回、ゴンザレスを二飛に打ち取り笑顔を見せる村上
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 「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ0-8阪神タイガース」(28日、京セラドーム大阪)

 マウンド上で何度も柔らかい笑みを浮かべた。大舞台すら楽しんだ。圧倒的。阪神・村上頌樹投手が雪辱の投球で“快幕”を導いた。

 「良い緊張感が力に変わりました」

 唯一のピンチにも堂々と腕を振った。4点援護をもらった直後の五回。先頭・森に天井直撃の二塁打を献上するなど1死一、二塁と危機を招く。それでも「テンポ良く、ランナーをためないように」と落ち着いていた。ゴンザレスを9球粘られながらも10球目・151キロ直球で二飛に打ち取ると、続く若月は三ゴロに仕留めスコアボードにゼロを刻んだ。

 立ち上がりから圧巻だった。猛牛打線を相手に、四回まで完全投球。二回2死では自己最速を更新する152キロをたたき出し、紅林から空振り三振を奪った。わずか2安打に封じて7回無失点。1万3881日ぶりとなる日本シリーズでの球団生え抜き先発勝利を挙げた。

 同学年の相手先発・山本とは、6月13日の交流戦以来となる投げ合い。同戦では8回2失点の好投も、山本に8回無失点と力の差を見せつけられて敗戦。頂上決戦での“再戦”でリベンジを果たし、「良い刺激をもらいながら投げられた」と充実の表情を浮かべる。

 1年で立場は激変した。26日のドラフトで阪神が1位指名した下村(青学大)は、目標の選手として村上の名前を挙げる。「そういう存在になれてうれしい」と話した一方で、強い危機感が襲った。すでに後輩の投球を映像でチェックしたといい、「すごい球投げてた。負けないように頑張らないと」と決意。どれだけ活躍しようとも、常に危機感を持ち合わせているからこそ、さらなる高みへと駆け上がっていける。

 「勝ち投手になれたのは野手のみなさんが打ってくださったおかげ。初戦をとれたので明日からも良い形で入れると思います」と右腕。頂点を目指し、最高のスタートを切った。

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