「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３、オリックス・バファローズ０－８阪神タイガース」（２８日、京セラドーム大阪）

　阪神の村上頌樹投手は球界最高のエース・山本由伸との投げ合いを７回２安打無失点で制し、うれしい日本シリーズ初勝利をマークした。

　岡田監督が「ブルペンからいいという報告を受けていた」と明かしていたように、初回から全力で腕を振った。初の大舞台でもまったく臆することなく、自己最速の１５２キロをマークした。

　打線が４点を先制した直後の五回には、先頭の森に天井へと消える二塁打を許したが、まったく動じず。後続をしっかりと遮断し、この試合唯一と言ってもいいピンチを無失点で切り抜けた。

　「打線の方が３点、４点と取ってくれたので」と自分のペースを崩さず７回無失点。最高の形で初戦を奪い、第２戦先発の西勇にバトンをつないだ。村上は「明日からもいい形で入れると思います」と充実感をにじませ、「まだ厳しい戦いが続くと思うので、ファンの方の力を貸して下さい」とスタンドに呼びかけ、大歓声を浴びた。