１８年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神は、１８日から甲子園でＣＳファイナルＳに臨む。対戦相手は広島かＤｅＮＡか未定だが、日本シリーズへ進出するために重要となるポイントとは－。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏が占った。

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　阪神は岡田監督が常々、口にしている「普通に」野球をできれば、日本シリーズ進出は間違いないだろう。

　キーマンは坂本だ。梅野が負傷離脱した後、坂本が安定していたから大崩れせずリーグ優勝を果たした。短期決戦でも投手が安心して投球できる存在はチームにとって大きい。

　坂本のリードは、思い切って内角を突く場面は突くという印象がある。例えば、外角へ投げた後に内角へ２球続けると、打者は「次は外角かな？」となるが、坂本はまた内角を突くことがある。そこまでの過程や状況、場面にもよるが、そのタイミングがうまい。

　阪神はリードに応えられる制球力を持つ投手が多いだけに、坂本が「普通に」リードできれば、広島でもＤｅＮＡでも問題ない。

　ＣＳファイナルＳの開幕投手は村上らが候補になるが、私は伊藤将を推したい。経験値や安定感があるし、伊藤将、村上、大竹と続けば左右左となる。２年ぶりの２桁勝利を挙げた左腕で、ポイントになる初戦を確実にモノにしてもらいたい。