阪神・岡留 プロ初星!連続無失点途切れても笑顔 岡田監督「落ち着いたんちゃうかな」 ポストシーズンへ「チームの力に」
「広島東洋カープ5-6阪神タイガース」(1日、マツダスタジアム)
試合後、スマホを見て頬が緩んだ。家族ラインには両親から「初勝利!」と喜びのメッセージが。阪神・岡留は柔和な笑顔でプロ1勝目をかみしめた。
「素直にうれしいです。けど、実感は湧かないですね…意外に」
同点の四回に2番手で登板すると、4番・堂林から3人で料理。直後にチームが勝ち越し、勝利投手の権利が舞い込んだ。1回1/3を1失点。プロ初登板からの連続無失点は「7」で途切れたものの、記念の白星は最後まで守られた。勝利球は沖縄の実家に届ける予定だ。
突如、迷路に迷い込んだ。今春キャンプ中の2月18日・DeNA戦で制球が定まらず10球で降板。直前のブルペンからフォームの歯車が狂っていた。「今までの修正ポイントが通用しない」-。ウエスタン開幕後ももがいていたが、違和感を抱く度に改善点をノートにメモ。地道な努力で完全復調への糸口をつかんだ。
岡田監督からは「最初に比べたら経験も積んでな、落ち着いたんちゃうかな。自分のボール投げるようになったからな」と“合格点”。指揮官は「何回も推薦あったけど、ファームから。大丈夫か?言うとった」と1軍昇格を見送っていたことを明かしたが、ようやく成長が認められた。
大卒2年目。ここからがスタートだ。「最初よりは打者を見ながら投げられているんですけど、その分課題もどんどん出てきている。もっと積み重ねてチームの力になれるように」と岡留。ポストシーズンでも欠かせぬ戦力となるべく、特別な勝利をさらなる飛躍の足がかりとする。
◆岡留 英貴(おかどめ・ひでたか)1999年11月7日生まれ、23歳。沖縄県出身。180センチ、89キロ。右投げ右打ち。投手。沖縄尚学、亜大を経て2021年度ドラフト5位で阪神入団。22年は6月と9月に1軍昇格を果たしたが共に登板のないまま登録抹消。1軍初登板だった23年7月4日・広島戦から9月29日・DeNA戦まで7試合連続無失点だった。
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