「阪神タイガース３－５読売ジャイアンツ」（２１日、甲子園球場）

　阪神のヨハン・ミエセス外野手が５点を追う九回に代打で登場。巨人・大勢の直球を振り抜き、バックスリーン左にたたき込んだ。

　スタンドが大歓声に沸いた九回。人気者のミエセスが代打でコールされると、スタンドは沸き返った。「いつも通り準備して打席に入った」とカウント２－１から高めの直球を振り抜くと、打球は高々と舞い上がってバックスクリーン左に飛び込んだ。

　ベンチの岡田監督も驚きの表情を浮かべながらハイタッチ。ミエセスはベンチ前でチームメートと歓喜のギャルピをかわした。ビールかけの場で指揮官から「ミエちゃん主役ちゃうよ、今日は」「成績に応じた暴れ方を」と求められていた助っ人が打線に火をつけ、さらに佐藤輝の２ランで一気に２点差へと迫った。

　「みんなからいつも刺激をもらっている」と振り返ったミエセス。反撃はここまでだったが、助っ人は甲子園では５月２８日・巨人戦以来となるアーチ。「開幕１試合目からしっかり準備してきたことを続けていきたい」とポストシーズンに向けて、魅力的なパワーを見せつけた。