阪神・岡田監督「完璧な勝ちゲームやで」 41年ぶり11連勝スルリ「普通にやらんからこんなんなる」

 「広島東洋カープ7-6阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム)

 雨上がりのマツダで惨劇が待っていた。5-4の六回から送った2番手・馬場が先頭・デビッドソンに痛恨の同点被弾。さらに田中、菊池への連続四球で降板すると、阪神・岡田彰布監督(65)は左腕・島本に火消しを託した。同時に台風7号の影響による降雨のため、試合は14分間の中断。再開後、島本は2死一、二塁から小園、西川に連続適時打を浴びてしまった。

 「あそこでバっと抑えたらな。まあ、キリないわ、言い出したら。菊池にバントさしといたらええのに、あれで0点やんか、だから状況状況で負ける時というか、あと2、3点は抑えられてるもんな、こっちがミスするからそうなるわな」

 試合後、岡田監督はミスの連鎖におかんむりだった。四回は1死一塁からデビッドソンの三塁線を襲う打球を佐藤輝が失策。「ゲッツー取っといたら8番、9番で能力使う必要なかったんやから、西(純)にも負担かかったんかもわからんけど、こっちは自滅よ」。指揮官は厳しく指摘した。さらに2点を追う八回無死二、三塁から佐藤輝が空振り三振に倒れた場面も「内野が後ろに下がっとって何を打ったらええの。二ゴロを打ったら1死三塁やで。これはもうちょっとあかんわな」と首をかしげて続けた。

 「今日はあれや、今まで通りやったら勝ちゲームやで、完璧な勝ちゲームやで」。1982年以来、41年ぶりの11連勝はお預けとなった。打線は先発・大瀬良には6安打を浴びせ四回でKO。九回も守護神・矢崎を攻め、1点差まで追いすがっただけに悔やまれる。

 「まあ、明日、普通にやることよ。いつも大事やけど、普通にやったらええ言うてるやん。普通にやらんからこんなんなるんや」

 16日も勝てばマジックが点灯するという状況は変わらない。2位・広島とは7ゲーム差。ミスを糧に新たな気持ちで再出発を図る。

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