【小山正明氏の眼】阪神・伊藤将の「丁寧さ」が光った
「横浜DeNAベイスターズ2-3阪神タイガース」(6日、横浜スタジアム)
阪神の今シーズンを象徴するような試合だった。見ての通り、打線は決して強くない。ここまでのチームを支えてきたのは、安定した投球を続けてきた投手陣だ。先発、リリーフと、投球スタッフの頑張りでここまできている。
先発の伊藤将は立ち上がり早々、不安はあったが修正できた。状態が良くない中で1球、1球を慎重に粘り強く投げた。「丁寧さ」が光った投球と言える。加えて、彼の良さは制球力と変化球。特徴と持ち味を存分に生かした投球内容だった。
ただ、ここからが大事。8、9月が勝負になる。我々がやっているのはアマチュアではなくプロ野球。私生活からグラウンドに至るまで、全ての意識を野球に向けて欲しい。残り45試合はこういう展開が続く。というのは、気がかりな攻撃陣の状態。この試合も欲を言えばもう1、2点取ることができれば、楽な試合展開になったはずだ。あとは故障者を出さないことだろう。
3位以下は大きく引き離しただけに、目先の敵はカープ。当然、直接対決は重要だが、私は他チームとの対戦で、いかに取りこぼしを少なくするかが大事だと考える。ここまでチームを支えている伊藤将、村上の試合で勝ち星を落とさないこと。この2人が投げる試合は、絶対に勝つんだという気持ちを全員が徹底してもらいたい。
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