阪神・岡田監督 采配ハマった足攻劇 「今日はちょっと勝負と思った」八回外野手2人代えの大勝負
「横浜DeNAベイスターズ2-5阪神タイガース」(4日、横浜スタジアム)
岡田マジックで鬼門を打ち破った。「1点差負けで終盤いくのはホンマ、久しぶりやったからなあ」。先制点を奪った四回以降、なかなか追加点が奪えない中、阪神・岡田彰布監督(65)が勝負手を繰り出した。
「今日はちょっと勝負と思った。外野手2人を代えるのはな、1イニングでな、なかなか難しいけど」
1点を追う八回だ。先頭・森下が三塁への内野安打で出塁すると、すぐさま代走に植田を送った。植田が3球けん制をもらうなどDeNAバッテリーを揺さぶると、二盗に成功。さらに捕手・山本の悪送球が重なり、1死三塁のチャンスをつくる。続く佐藤輝は三振に倒れたが、ノイジーが右前へしぶとく同点打。坂本がつなぎ、2死一、二塁となると、岡田監督が再びベンチを出た。
「もうほんとは島田までいきとうなかったけどな。ノイジーは1枚、残しとかないかんかなと思ったけど、もうなあ。今日は7、8(番)でようヒット出とったからな」
この夜、木浪はバットが振れていたこともあり、二走・ノイジーに代走の島田を決断。「あんなに外野も前に来とったからな、ある程度、芯に当たったら、風も外野に吹いてたから」。岡田監督の狙い通りだ。木浪の打球は風にも乗って、軽々と右翼手の頭上を越えていった。
四回には大山の二盗から先制点をゲット。前夜も11安打で5得点だっただけに「打つだけじゃ点数が入らんから動いたよ、はっきり言うて」。開幕前から「ベンチで点を取る」と話してきた岡田野球で、昨季から続いた横浜での連敗を13でストップさせた。
「俺は去年、知らんて。連敗とかいうけども、5回やって勝てんかって、今日勝つだけやん、それだけやろ」
試合後は淡々とそう言ってのけた。鬼門ももう過去の話。4カード連続の勝ち越しへ、自然体で戦うだけだ。
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