【狩野恵輔氏の眼】阪神・島本は初球内角低めに投げ切れたことが効いた
「阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(30日、甲子園球場)
阪神が広島との首位攻防戦を2勝1分けと勝ち越し首位を死守した。2位・広島とは1ゲーム差。デイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏は救援登板した島本浩也投手に「しびれた」と絶賛。今後への相乗効果も期待した。
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島本の好リリーフにしびれた。安打と失策から2点差に迫られ、悪い流れの八回2死二、三塁で登板。怖い秋山を遊飛に仕留めた。
初球に内角低めへ直球を投げ切れたことが効いた。際どいコースでボールにはなったが、おそらく外角中心の攻めを予想していた秋山に「内角もある」と意識づけられた。
フルカウントからの外角スライダーで打ち取ったのだが、秋山は内角が頭に残っていた分、まともなスイングができていなかった。起用に応えたことも素晴らしいし、岩貞らチームメートにも刺激になる好投だった。
森下が六回に放った勝ち越し2ランは、彼の野球勘を感じさせた。三回は大瀬良のスライダーを完璧に捉えた三直。この打球が印象に残っている広島バッテリーからすれば、六回はスライダーを投げづらかったはず。ここで森下は直球に絞り、ポイントを前にして初球を振り抜いた。
2軍を経験して考えたり、配球を読んだりしているのだろう。1年目から割り切った打撃ができることは素晴らしい。
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