阪神が首位死守!4時間56分の死闘でドロー 11、12回のピンチをしのぐ

 延長12回、小園を三振に仕留め、雄たけびを上げる島本(撮影・高部洋祐)
 延長11回、松山(手前)が空振り三振に倒れ、ベンチで喜ぶ岡田監督(撮影・田中太一)
 延長11回、坂倉を左飛に打ち取り、ガッツポーズを決める桐敷(撮影・高部洋祐)
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 「阪神タイガース2-2広島東洋カープ」(29日、甲子園球場)

 阪神が終盤の大ピンチをしのぎ、首位の座を死守した。総力戦で引き分けとなり、ゲーム差0は変わらなかった。

 延長十一回、阪神は7番手で登板した桐敷が、1死から野間、秋山に連打を浴び、1死一、三塁のピンチを背負った。それでもここで松山を空振り三振に斬ると、続く坂倉を左飛に抑えて脱出した。

 十二回も2死から島本が連打で一、三塁のピンチとなったが、この日2本の適時打を放っていた小園を空振り三振に仕留めた。

 序盤から白熱の首位攻防戦となった。阪神は初回、大山の中犠飛で先制。だが、三回に小園の右前適時打で同点に追いつかれる展開。その後は青柳、森下の好投手対決で、スコアボードに0が並んだ。

 同点で迎えた六回、佐藤輝が勝ち越しの12号ソロ。浜風を切り裂いた打球はそのまま右翼スタンドに到達し、マウンドの森下も呆然とした表情だった。

 青柳が7回4安打1失点の熱投。4勝目(4敗)の権利を持って降板したが、八回に3番手の岩貞が小園に痛恨の同点打を浴びた。

 一方、広島の先発・森下は同点の六回1死で佐藤輝に勝ち越しソロを被弾。その後、1死一塁で坂本に2球目を投げたところでベンチから菊地原投手コーチ、トレーナーがマウンドへ。指を見せる様子があり、マメか爪の影響とみられる。治療のためいったんベンチに下がったが新井監督が交代を告げ、5回1/3を92球、7安打2失点で降板した。

 阪神は今季の延長戦は4勝3敗4分け。勝てなかったが、価値ある引き分けとなった。

 30日の第3戦。阪神は伊藤将、広島は大瀬良が先発予定だ。

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