横田さん憧れの存在だった糸井氏「みんなの思いが伝わる試合だった」 オリックス時代にはバットをプレゼント

 「阪神タイガース4-2読売ジャイアンツ」(25日、甲子園球場)

 阪神は28歳で急逝した横田慎太郎さんの追悼試合で逆転勝利を飾った。

 この一戦をテレビ解説のため現地で見届けたデイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏(41)は「チーム一丸で“横田君のために!”という思いで戦っているのが、本当によく伝わってきた。勝利を収められて本当に良かった」と喜んだ。

 同じ左打ちの外野手で走攻守、三拍子そろったタイプ。横田さんにとって、糸井氏はプロ入り前から憧れの存在だった。それを知った糸井氏はオリックス時代にバットをプレゼントするなど交流。常に応援していたという。

 その後、糸井氏は2016年オフにFAでの阪神移籍が決定。同じチームでプレーするはずだったが、その矢先の17年春季キャンプで横田さんの脳腫瘍が判明し、闘病生活が始まった。

 「この勝利でみんなの『ありがとう』という思いが天国にも伝わったんじゃないでしょうか」-。糸井氏は故人をしのびつつ、しんみりと語った。

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