阪神・西純 横田さん追悼試合先発へ 岡田監督が重視する火曜の男へ自然体「いつも通り投げられたら」

 25日・巨人戦(甲子園)に先発する阪神の西純矢投手(21)が24日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加した。同戦は脳腫瘍のため18日に28歳の若さで逝去した元阪神・横田慎太郎さんの「追悼試合」となる。西純は「大事な試合になる。しっかりとした投球ができたら」と追悼星を誓った。

 試合の重みは十分に理解している。西純の端正な顔が自然と引き締まる。「大事な試合になると思いますし、しっかりとした投球ができたらと思います」。巨人との初戦は横田さんの追悼試合となる。聖地には半旗が掲げられ、試合前には場内ビジョンで横田さんの在りし日の映像が流され、黙とうもささげられる。選手たちはユニホームに喪章を付けてグラウンドに立つ。

 2人がユニホーム姿で交わることはなかった。横田さんが「奇跡のバックホーム」の伝説とともに阪神を去った2019年、入れ替わるようにドラフトで1位指名されたのが西純だった。「よくニュースにも取り上げられていました」と現役時代の横田さんの姿を述懐し、「少しあいさつをしたりとかっていうのはあったと思う」と記憶をたぐり寄せた。

 自身にとっても後半戦の“開幕”となる。球宴休みを挟み、中7日で臨む甲子園6連戦の初戦。岡田監督が最も重視する火曜日の先発投手を託された。ただ、周囲の期待にも「あまり考え過ぎずに1アウトでも多く、いつも通り投げられたら」と自然体を強調した。

 巨人戦の登板は今季3度目、甲子園では初となる。過去2試合では1勝、防御率1・38の好成績を残し、“巨人キラー”襲名も視野に入りつつある。相手打線は秋広が4試合連続本塁打を放つなど上昇曲線を描いているが、「ジャイアンツに対するイメージはいい。普通に自分のボールを投げるだけ」と頼もしい言葉を残した。

 この日の指名練習ではキャッチボールやダッシュで最終調整。先発復帰後の3試合は投球も安定しており、「続けていければ」と表情にも自信の色がにじんだ。聖地で快投を演じ、天国の横田さんへ追悼の1勝を届ける。

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