阪神・青柳 9日・ヤクルト戦先発有力 前半戦正念場にエースが帰還へ 才木は抹消
「巨人2-2阪神」(2日、東京ドーム)
エースがついに帰ってくる。阪神は7投手が執念のリレーをみせて延長十二回引き分け。岡田彰布監督(65)は「そらええ試合やろ」と投手陣の踏ん張りと再三の好守を称賛しつつ、リフレッシュのため才木浩人投手(24)の出場選手登録抹消を決断。この日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)で5回無失点と好投した青柳晃洋投手(29)の1軍復帰が確実になった。
岡田監督は充実感を漂わせて、ベンチ裏の会見場に現れた。永遠のライバル・原巨人との熱戦は今季3度目の引き分け。「最後は疲れたわ。もうちょい早よ終わるはずやったのになあ(笑)」。ハラハラドキドキの展開に苦笑いしながらも、試合内容には納得顔だ。
「そらええ試合やろ。もったいないなあ。こんなゲームなかなか見られへんと思うで」
3時間45分、試合に入り込んだ。先発・才木を本調子ではないと見ると、5回2失点で降板させ、六回から惜しみなくリリーフ陣をつぎ込んだ。2-2の同点となった中盤以降、打線が追加点を奪えない中でブルペン陣の奮闘は頼もしい限り。守備陣も好守連発で盛り立て、主導権を相手に渡さなかった。
「中盤ぐらい、チャンスあったけどのお。そこで点を取れんかったっていうのもあるし、まあ五分五分か、しゃあない、五分五分で」
勝負の夏場へ、岡田監督が次の手を打つ。試合後、才木について「(疲れが)あるかも分からん。ちょっと間隔空けてもええよな」とリフレッシュ抹消を決断。それに伴いこの日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)に先発したエース・青柳の1軍復帰が確実になった。
今季は初の開幕投手を託しながら、ピリッとしない投球に苦言を呈してきた。5月19日・広島戦(甲子園)で5回7失点KOされると、翌20日に出場選手登録抹消。エース不在の間、桐敷、ルーキー・富田、ビーズリーに先発チャンスを与え、青柳の復調を我慢強く待ってきた。
「今日は青柳がどんなピッチングするかやな。自分が納得したボールがいくようになったら上げるけどな」
この日、球場入りの際も自ら青柳の話題を切り出した。試合後もドームに残って初回の投球をチェック。「デッドボール当てとったなあ」と苦笑いしながら球場を後にした。
青柳は指揮官の期待に応えるように、5回2安打無失点と好投。次回は9日・ヤクルト戦(甲子園)の先発が有力だ。球宴まで12試合でエースの状態を確かめる。ペナントレースを知り尽くす岡田流マネジメントで勝負の後半戦へ向かう。
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