阪神首位陥落 輝2軍落ち、新打線も奮わず今季ワースト5連敗 ハマスタ13連敗

 6回、空振り三振に倒れる森下(撮影・堀内翔)
 ベンチでぼうぜんとする岡田監督(中央)ら阪神ナイン
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 「DeNA5-3阪神」(25日、横浜スタジアム)

 ついに首位の座を明け渡した。阪神は今季ワーストの5連敗で5月12日以来、44日ぶりの2位転落。佐藤輝明内野手(24)を2軍に落とし、打線も大幅にテコ入れして打倒バウアーに挑んだが、交流戦Vで勢いに乗るDeNAを前に今季初の同一カード3連敗を喫した。勝ちまくった5月とは一転、6月の負け越しも確定。このままズルズルといってしまうわけにはいかない。ここが踏ん張りどころやで!!

 横浜スタジアムの左翼席を陣取る虎党が悲しみに暮れた。2点を追う九回、マウンドには守護神・山崎。逆転を信じて懸命に声をからしたが、最後は期待の大砲・前川が見逃し三振に倒れる。この瞬間、44日ぶりに2位転落。5月13日から1カ月以上守り抜いてきた首位の座をついにDeNAへ明け渡した。

 横浜では昨季からレギュラーシーズン13連敗。今季初の同一カード3連敗で同ワーストの5連敗だ。試合後、岡田監督は3日連続で囲み取材には応じず、帰りのタクシーに乗り込んだ。

 連敗ストップへ、手は打った。佐藤輝を2年ぶりに2軍へ降格。ベンチのムードを引き締めにかかった。打順も大幅にてこ入れ。今季初めて「1番・中野、2番・近本」で臨み、「右翼・前川、左翼・森下」の新オプションもお披露目した。

 3点を追う五回、8番・小幡の安打からチャンスを広げ、前川が右前タイムリー、大山も中前にポトリと落とす適時打で続き、バウアーから2点を奪った。打順変更が功を奏したように見えたが、連敗中はどうしても投打の歯車がかみ合わない。

 連敗ストップを託した先発・才木は二回に先制を許すと、三回も2失点。交流戦無失点男の5回4失点は誤算で、元気のない打線は七回にもう1点を返すのが精いっぱいだった。

 3連戦前、岡田監督は「あと21(試合)を何とかなあ、今いてるメンバーでしのいでいかなあかん。いい時のチームとしての機能をもう一回取り戻さなあかん」と話していた。だが、この3連戦では今永、東、バウアーの先発3人に白星を献上。この日も佐野、牧、宮崎のクリーンアップ3人に11打数6安打4打点を許すなど、交流戦VのDeNAに勢いの差をまざまざと見せつけられた形だ。

 それでも岡田監督がいつも言うように、シーズンは長い。勝負は夏場。まだ6月、残り76試合もある。27日からは本拠地・甲子園で中日と3連戦。ここからが知将の腕の見せどころだ。チームを立て直し、再出発を図る。

 ◆ハマスタ13連敗…ついにワーストタイ 阪神は2022年6月28日から横浜13連敗となり他球団本拠地連敗ワーストタイに。1999年7月9日から00年7月13日までナゴヤドームでの13連敗に並んでしまった。なお、阪神は77年8月3日から79年4月21日までの大洋戦で3分けを挟み甲子園15連敗。ちなみに他球場では札幌円山で76年8月19日・ヤクルト戦から92年6月7日・大洋戦まで2分けを挟み16連敗を記録している。

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