【糸井嘉男氏の眼】阪神打線失速の理由は『交流戦』 初見ではパの好投手を簡単には打てない

 「阪神0-2オリックス」(13日、甲子園球場)

 阪神が今季6度目の完封負けを喫した。交流戦のチーム打率が12球団ワーストの・202に落ち込んでいることについて、デイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(41)は「要因のひとつは『交流戦』」と分析。自らの経験を踏まえ、その理由を解説した。

  ◇  ◇

 阪神打線は少し元気がなくなっている印象です。ついに規定打席に乗っている3割打者が一人もいなくなりました。連戦疲れで振りが鈍くなっているのもありますが、要因のひとつは『交流戦』だと思います。

 両リーグに在籍した経験から、投手の質がまったく違うことは以前にも説明しましたが、とにかくパの投手は力で圧倒してくるような素晴らしい投手が多い。セ・リーグで規定打席に到達している3割打者が7人いるのに対して、パは2人しかいないということからも、投手レベルの高さが分かると思います。

 対戦回数が少ない中で打つのは、なおさら簡単ではない。ノイジー選手が交流戦に入って、再び調子を落としたのが分かりやすい例。対戦していくうちにアジャストしていけるんでしょうが、データのない初対戦の投手ばかりが相手ではなかなか難しい。

 ただ、この試合に関しては山本投手が素晴らしすぎた。もちろん上を目指すためには、こういった好投手を打たなければいけない。反省は必要になりますが、こういう負けの後は意外と切り替えやすいものなんです。終盤はチャンスを作ったし、悪い終わり方ではなかった。勝敗を分けた九回の超絶ファインプレーも、中川圭選手を褒めるしかないですから…あのプレーはホンマにお見事でした!!

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